Maymaum’story   2017年11月    ○印はお休み  

今月もお休み多くてごめんなさい。

63200000000円!そう632億円です。

2017年10月に行われることが決定した衆議院総選挙にかかる大体の費用です。

億は桁数ですね。1627年に執筆された『塵劫記(じんこうき)』という本の中に登場するのが、命数法と呼ばれる桁に漢字をあてがって数詞で表す方法です。

つまり一、十、百、千、万、億、兆・・・という文字です。

これを乗算に置き換えて見ると、一は10の0乗なので100、百は10の2乗なので102と置き換えることが出来ます。この塵劫記には1068までの命数と、マイナスの桁である10-24までの命数が書かれているのです。億は10となります。例えば10は十億に1010は百億という具合です。そこで、1064はなんという桁でしょう? 

正解は不可思議(ふかしぎ)です。先程の式を当てはめると1065十不可思議 1066は百不可思議となります。そして、この本に書かれている最高桁数1068は無量大数(むりょうたいすう)という桁です。無量大数を知っている方は少なからずいるでしょう。3世紀にまとめられた「大方広仏華厳経」によればそのさらに先の単位があります。その中で記された最大の単位は不可説不可説転です。

無量大数が0が68個であるのにたいして、37潤2183溝8388穣1977秭6444垓4130京6597兆6878億4964万8128個あります。

もう大きすぎて分かりませんです。<(_ _)>

反対に小数ですが野球の用語でもおなじみの、◯割◯分◯厘という命数たちです。勘違いされやすいですが、分は1/100ではなく、小数点以下の桁数ですので、分は1/10になります。

「きわめて短い時間・瞬間」という意味の刹那という言葉ですが、元々は仏教の時間の概念の1つで、最小単位を表し1/75秒という説があります。

この刹那は10-18という桁なのです。そして最小桁数は10-24の涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)となります。煩悩の炎の吹き消された悟りの世界(涅槃)は、静かな安らぎの境地(寂静)であるということを指します。涅槃とはいっさいのとらわれ、しかも、いわれなきとらわれ(辺見)から解放された絶対自由の境地だそうです。

約630億円も掛かるのか、約630億円しか掛けられないのかどちらでしょうか?

 

衆議院選挙から桁数でした。